【中央時評】映画『パラサイト』と今年の四字成語=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.12 11:14
2019年がもうする終わる。今年も多くのことがあったが、個人的には『パラサイト 半地下の家族』を見たことが記憶に残っている。ポン・ジュノ監督はやはり期待を裏切らなかった。我々の社会の貧富の差と階級を風刺しながらも芸術性と面白さを兼ね備えた映画だった。脚本と俳優の演技も優れていた。今年のカンヌ映画祭でパルムドール、青龍映画賞で最優秀作品賞など国内外ですでに多く賞を受賞し、大きな話題になった。
先日、中国西部のある大学を訪問し、経済学専攻の学生や教授と会った席でも映画『パラサイト』が話題になった。中国政府は映画の上映を許可しなかったが、みんな映画を見ていて、本当に印象深かったと話した。中国でも深刻な問題であるためか、韓国の貧富の差、社会階級に関する質問が多かった。若い学生は同じ年ごろのパク・ソダムが演じたキジョン(ジェシカ)役に関心を向けた。キジョンは優れたフォトショップ技術を持ちながらもなぜ職業がないのか、韓国にはそれほど青年の職場がないのかという質問もあった。ギテクの家族のうち、よりによってなぜキジョンが死ぬのかという質問があった。甲論乙駁が多かったが、ジェシカは表面上は何ともないが最も虚偽と見栄の人物であるためという意見に説得力があった。ジェシカは卒業証書を偽造し、謀略でパク社長の運転手と家政婦を追い出し、子どもにでたらめな芸術療法をしながらも、自分の家族のためだとして罪悪感を感じない。一方で、キジョンは貧しい親のため才能を生かせなかった哀れな少女という声もあった。