「ウイルスまき散らしにきたのか」 アジア人忌避に広まったコロナ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.05 07:36
中国で発生して全世界に広がっている新型コロナウイルス事態が、国際社会で外国人嫌悪とアジア人差別という予期せぬ状況につながっている。欧州・カナダなどで、中国人はもちろん西欧人が容貌で区分しにくい韓国人・日本人・フィリピン人・タイ人などアジア人全体をひとくくりにして避けたり差別したりする現象が拡散している。英国日刊紙ガーディアン、BBC放送、フランス日刊紙ル・モンド、米国ニューヨーク・タイムズ(NYT)などを総合すると、アジア人は誹謗中傷・侮辱・立入禁止・不買・忌避に登校禁止署名などさまざまな形で差別に直面している。これまでグローバル化と多文化的拡散で「ポリティカル・コレクトネス(PC、Political Correctness:言語などから差別・偏見をなくそうという主張)」が浸透して、水面下に潜り込んだ外国人嫌悪と人種差別が伝染病の拡散に乗じて表面化したといえる。
ル・モンドは最近「『ウイルスに注意を、汚らしい中国人』-コロナウイルスが広がりアジア人対象の人種差別に拡散」という記事で、伝染病がアジア人全体に対する差別に拡大していると報道した。ベトナム系フランス人のミンさんは道を歩いていて題名に登場した侮辱的な言葉とともに「お前はフランスで歓迎されない」とまで言われた。フランスで確定患者が確認されたとの報道が出た直後だった。