【社説】湖北省旅行の外国人入国禁止、拡大も適正な時期に検討を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.03 15:10
新型コロナウイルス感染症が初めて発生した中国湖北省を過去2週間以内に訪問したすべての外国人の入国を4日午前0時から全面的に禁止すると韓国政府が昨日、発表した。中国人の済州道(チェジュド)ノービザ恩恵も一時的に中断される。新型コロナウイルスの国内確定患者は15人に増え、2・3次感染患者が続出するほどウイルスの拡散ペースが速いことを受け、政府が入国禁止という切り札を出したのだ。口蹄疫など家畜伝染病が発生した時も「スタンドスティル(Standstill)」を発令して人・家畜・物資の移動を一時中止したように、ウイルス拡散を統制するための今回の措置は不可避とみられる。
ただし、新型コロナウイルス事態以降、政府の対応ペースが専門家の指摘に比べてどれも一拍子ずつ遅れて国民の不安を大きくしたことは依然として大きな問題だ。今回の措置は済州を訪問した中国人が確定判定を受けたことから、元喜龍(ウォン・ヒリョン)済州知事が「中国人に対して一時入国禁止措置を取ってほしい」と政府に公式要請した直後に講じられた。これに先立ち、大韓医師協会は先月26日、「政府は最悪のシナリオを仮定して中国から入国する人々に対する全面的な入国禁止措置なども準備するべきだ」と勧告した。最高の専門家が1週間前に対策を建議したが、政府はこれまで決定を下せずためらっていた。