【社説】遅い対応が武漢肺炎事態を深刻にさせる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.28 09:25
新型コロナウイルスによる「武漢肺炎」の国内4人目の感染者が昨日報告された。最初の患者が出てから8日目だ。韓国の旧正月(25日)と重なる中国の春節期間に国内外の流動人口が急増しただけに、連休後に患者が増える可能性がある。韓国だけで36人の命を奪った2015年の中東呼吸器症候群(MERS)よりも武漢肺炎の伝播力が速いため、強力な先制対応が求められる。
にもかかわらず保健福祉部は旧正月連休の最終日に中央事故収拾本部を初めて稼働し、感染病危機警報を「注意」から「警戒」に1段階高めた。28日0時からは発熱・せきのほか、のどの痛み、痰などの症状があれば有症者に分類して対応することにした。しかしウイルス拡散を遮断する重要なタイミングを逃した遅い対策だという指摘が出ている。
中国の緊迫した状況を見ると、隣国の韓国が余裕を持つ時なのかと疑問を感じる。中国国家衛生健康委員会は27日0時基準で中国・香港・マカオ・台湾で2744人の患者が出て、80人が死亡したと発表した。患者と密接接触した人は3万2799人にのぼり、中国政府は春節連休を30日から来月2日までに延長し、各級学校の始業を延期した。