【コラム】まともに生きるために=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.27 16:30
2010年10月30日、米ワシントンで「まともな精神回復のための集会」が開かれた。常識を失っていく米国政治の左右極端主義に危機感を抱いた市民が、まともな状態を取り戻そうとして集まったのだ。集会に参加した群衆は20万人以上だった。人々は「誰にでもヒトラーと呼ぶのをやめよう」「穏健派に一票」「国会は仕事をすべき」などと書かれたカードを持っていた。米国の政治状況を風刺するコメディ公演が開かれ、まともな有名人にメダルを贈る授賞式もあった。
心の隅では我々も光化門(クァンファムン)の前でこうした集会を開こうと叫びたい衝動に駆られる。オールドメディアであれニューメディアであれ、まともでない人たちが多く見られ、まともな人たちがまだ残っていることをそのようにしてでも実際にこの目で確認したい。まともな人たちが集まり「私たちは確かにまともだ」とお互い慰め合い、常識を失わないでおこうと誓いたい。こういうものがなければまともな状態を維持するのが難しい世の中になりそうだからだ。