【コラム】韓国、北核の脅威を相殺する宇宙・サイバー戦争能力の開発を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.17 11:54
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が年末の全員会議で国防力の強化と新しい戦略武器の開発を主な内容とする「新たな道」を明らかにした。北朝鮮の路線が変わっただけに、韓国と米国の共同対応方式も変わらなければいけない。韓米が新しい道を模索するのに合意できなければ、連合作戦対応態勢と共同危機管理力は弱まるしかない。
2020年は戦時作戦権(戦作権)の転換において重要な年となる。昨年8月に行われた韓国軍の基本運用能力(IOC)検証に続き、今年は韓米連合軍司令部完全運用能力(FOC)の検証がある。これを通じて韓国軍の戦作権転換態勢に問題点がないかどうかを点検する。今まで戦作権転換過程にいくつかの問題点が提起されている。
まず、昨年のIOC過程で韓国軍の大将が初めて責任を負って演習を進行したが、政治的な理由で十分な連合訓練と演習過程が制限され、限界が多かった。また、トランプ大統領が韓米同盟に否定的であり、戦作権の転換ペースや運営方向を決めるうえで障害になると予想される。北朝鮮の非核化放棄決心と「新たな道」宣言にもかかわらず、韓国の大統領と青瓦台(チョンワデ、大統領府)が平和プロセス基調を踏襲すれば、国防部と合同参謀本部が状況の変化に対するプランBを準備するのが難しい。