韓国軍で初めて性転換手術を受けた軍人…「女性軍で服務続ける」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.17 10:11
現役副士官が男性から女性に性転換手術を受けた後、女性軍で服務するよう求める初の事例が報告された。16日、陸軍と軍人権センターによると、陸軍戦車部隊で戦車操縦士として服務してきた20代男性A下士(三等軍曹)が昨年11月末に2週間の休暇を取りタイに出国して性転換手術を受けた。陸軍部隊は昨年7月ごろ、A下士がジェンダーアイデンティティに混乱をきたしていることを把握したという。部隊はA下士が性転換手術のためにタイに行くという事実を前もって把握し、指揮系統を通じて報告したという。A下士は海外での手術後、軍病院を訪れて3級心身障害判定を受けた。陸軍はA下士に早期転役を勧告した。だが、A下士が残りの2年余りの服務期間を女性軍で勤めた後、満期転役すると求めたことから論争が広がった。
軍はこれまで、国防部令「兵役身体検査規則」を通じてジェンダーアイデンティティに混乱が生じている者は「性主体性障害」に分類して入営対象から除外してきた。ジェンダーアイデンティティを隠して入隊した性的少数者は「関心兵士」として軍の管理対象になった。入隊する前に性転換手術を受けて戸籍上性別を変えた者は最初から免除処分の対象だ。だが、入隊後に性転換をした者をどうするかに対しては明示的な規定はなかった。このためにA下士をめぐり転役は避けられないという軍と、引き続き服務するべきだという性的少数者支持団体の間の賛否攻防が続いている。