【コラム】2020年韓国経済を立て直す3つの処方(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.31 11:55
1990年代の韓国経済の成長原動力を3つ挙げるなら、ウォン安、構造調整、技術投資ということができる。ウォン安は1997年の通貨危機と2008年のグローバル金融危機で表れた。通貨危機当時は構造調整が伴い、当時520%に達していた30大財閥の負債比率が今では200%以下に落ちた。技術投資は2000年代初期の情報通信分野で集中的に行われた。結論からいえば、過去に韓国経済を一段階成長させたこの3つが、現在構造的な低成長に陥っている韓国経済を立て直すための処方といえる。その理由を順に見てみよう。
まず、為替レートは輸出が成長動力である国でその重要性は極めて大きい。韓国は国内総生産(GDP)に占める輸出比率が1990年代の20%台を経て現在は35%にのぼる。輸出増加と共に経済が一段階ずつ成長した背景にはウォン安があった。通貨危機でウォン安になった時期に輸出比率は35%、2008年のグローバル金融危機直後には43%に増えた。