文在寅（ムン・ジェイン）大統領が２６日、今年１年間に韓国を訪問した外国人観光客数が過去最多になったことに関し「今年の成果を観光産業の飛躍の機会にしたい」と明らかにした。

文大統領はこの日、フェイスブックで「きょう１７２５万人目の外国人観光客が韓国を訪れた」とし「外国人観光客数が過去最多となった」と伝えた。

今年韓国を訪問した外国人観光客１７２５万人は、過去最多だった２０１６年の１７２４万人を上回る。２０１６年に最多となった外国人観光客は、高高度防衛ミサイル（ＴＨＡＡＤ）韓国配備が決定した２０１７年に１３３４万人に減少し、昨年は１５３５万人だった。

文大統領はこの日、「やはり最多は中国。昨年より中国人観光客が２６％も増えた」とし「韓国を訪問されたすべての観光客に歓迎と感謝の言葉を伝えたい」とコメントした。

中国の習近平国家主席の来年の訪韓が決まり、韓中間の人的・文化交流が正常化するかに関心が集まっている状況で、文大統領のこうしたコメントには注目が集まっている。

青瓦台（チョンワデ、大統領府）関係者によると、文大統領は２３日に中国北京で開かれた韓中首脳会談で「２０２１年は韓国訪問の年、２０２２年は中国訪問の年であり両国修交３０周年を迎える。２０２２年を韓中文化観光交流の年に指定し、来年から人的・文化交流をさらに促進しよう」と提案した。これに対し習主席は「（そのような）行事をする」と答えたという。

文大統領は「過去３年間に韓国の観光競争力は世界１９位から１６位に高まった」とし「国民が親切に迎えたことで繰り返し訪問する観光客も増え、この方たちが韓流の広報大使になった」と評価した。また「観光収入だけで２５兆ウォン（約２兆３６００億円）を超えるほど韓国経済の活力にも大きく役立っている」とし「政府は今年の成果を観光産業跳躍の機会とし、２０２０年には『外国人観光客２０００万人時代』を開く」と明らかにした。