【コラム】下山の道に入った文大統領、コペルニクス的転換が切実だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.20 13:44
今年ももうあと残すところ10日ほどとなった。一年を過ごしながら国民は深い悔恨に陥り憂うつになっている。何よりも今年一年間、韓国国民は互いに反目し合い、互いに指の突きつけ合いながら分裂した。
しかし、国民全員の心を一つに集めることができるようなものを見つけられなかった。ささくれた心をなだめるほど胸に迫る出来事もあまりなかった。しかし、いま大多数の国民を極度に憂鬱にさせているのは現在の苦痛よりも襲撃してくる未来に対する恐れだ。私たちが生きている社会が収縮社会で、縮小不均衡経済という事実に気づき、迫りくる未来を心配して集団うつ病にかかっているようだ。国政の品格が地に落ちて社会の度量の広さと道徳性が大きく揺れる中で、人々の胸中は得体のしれない怒りで満たされていっている。
文在寅(ムン・ジェイン)政府が偏りと疾走の中で強く推し進めてきた進歩政策は、悪循環の輪の中にはまり込んで国政各分野にわたって深刻な警告音が大きくなり始めている。民生経済は言葉も出ないほど疲弊していき、若者たちは未来に対する希望を失ってさまよっているのに、外交・安保状況は再び危険が最高潮に達している。