<Mr.ミリタリー>北がICBM発射しても米国の軍事オプションは困難(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.20 10:35
北朝鮮がクリスマス前後に米国に「悪いプレゼント」を送れば、米国は軍事オプションを使うのだろうか。チャールズ・ブラウン米太平洋空軍司令官は17日、ワシントンで北朝鮮がレッドラインを越えないよう警告した。米国のレッドラインは北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射や核実験の再開だ。その時は米国が軍事攻撃をするということだ。ブラウン司令官は「2017年に我々がしたもの(軍事オプション)を使う準備ができている」と述べた。しかし実際には米国は軍事オプションの準備をほとんどしていない。司令官のトーンは警告でなく北朝鮮に「どうかレッドラインを越えないでほしい」と哀願するような感じだ。
現在としては北朝鮮が年末に米国に「良いプレゼント」を送る可能性は極めて低い。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が強く要求している対北朝鮮経済制裁を解除または緩和できないからだ。中国とロシアが16日に国連安全保障理事会に提出した対北朝鮮制裁緩和決議案に対し、米国務省は直ちに反対の立場を表した。こうした点を看破した金正恩委員長は米国の交渉再開要請に目も向けない。ビーガン北朝鮮担当特別代表が最近訪韓し、北朝鮮との接触を希望したが、北朝鮮は背を向けた。中身がないものには応じないということだ。ビーガン代表は中国に向かったが、所得は少なかった。