【コラム】ポスコはどのように韓国唯一の灯台工場になったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.17 09:29
ポスコはいまや2016年以前と以後に分けられると話しても過言ではない。銑鉄から世界最高品質の製品を作り出す鉄鋼会社というのは変わららないが、いまは完全に違う会社に変貌した。ぱっと見では職人、言い換えれば人からAIに主導権が移ったように見える。だがそれなりの大企業もまだ到達できていない水準にポスコが先に到達できたのは依然として主導権を人が握っているから可能だった。
ポスコも最初はいま他の大企業がやっているようにトップダウン方式でスマートファクトリーを推進した。当時の権五俊会長は「飽和状態の鉄鋼業を一段階跳躍させるためにスマートファクトリーが必要だ」として督励した。その前からIT設備とデータマイニングに投資も多くしていた。全社的に飛び込んだが何か決定的な一手が抜けていた。その一手がまさにアルファ碁のディープラーニングだった。そしてこの方法は経営陣の机上の空論式のビジョンではなく現場から出てきた。