【時論】脱北者が涙を流しながらも憤る理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.10 09:59
脱北した20代若者の漁民2人が亡命の意向を明らかにしたにもかかわらず、文在寅(ムン・ジェイン)政府が強制追放して北朝鮮に送還した事件の衝撃が消えていない。国防部・統一部・国家情報院と大統領国家安保室側は適切な手順を踏んで処理したと釈明している。
しかし、秘密強制送還事件の進行過程を振り返ると、民主主義国家である大韓民国でどうしてこのようなことが起きることができるのか信じられない。違法と違憲的な行為が所々であらわれているためだ。亡命の意向を明らかにした脱北者をわずか5日で北朝鮮に強制送還したのは前例がない。政府当局者の説明のように強制送還された亡命若者漁民2人が殺人犯だからといっても彼らは強制送還の対象でない。犯罪者であれば北朝鮮の離脱住民の中で保護対象から除外されるだけだ。大韓民国だけでなく国際社会と人権団体が脱北民の人権に関連して適法性と手続きを疑うほどだ。