かき消える「統一」の声…「統一韓国がどんな国になるのか熟慮を」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.08 15:52
「統一」という単語が消えてゆこうとしている。南北統一よりは交流や協力、共存が強調されて韓半島(朝鮮半島)の平和体制の構築側に傾いている様相だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)や政府内外では「統一」という名称がついた職制と職責から統一という表現を取ってしまおうという主張が出ているほどだ。過度に統一を前面に出すのは戦略的に望ましくないとの見解にも耳を傾けるべきだが、このままいけばもしかすると韓国社会から統一が失踪するかもしれないという憂慮が提起される。先週ソウルでは人権・宗教・経済・女性など30件余りを越えるセッションで構成された「統一韓半島ビジョン」国際フォーラムが開かれた。現場に出席して失われた「統一」を取り戻そうとする声に耳を傾けてみた。
「米国核兵器は怖くないという。宗教が入ってきて思想を揺さぶり、信仰を通じて主体思想を倒せば滅びるといった。刑法60条違反だが、死刑ないし無期懲役に該当する犯罪といった」。Nehemiah Global Initiativeのケネス・ペ(韓国名ペ・ジュノ)代表は北朝鮮抑留当時、公安当局関係者からこのような話を聞いたと伝えた。2012年11月に逮捕されて735日間の収監生活をしたペ氏にかけられた容疑は「国家転覆陰謀罪」だった。「何をしたからといって私を国家転覆罪に問うのか」というペ氏の抗弁に北側は「祈祷と礼拝で(国を)転覆させようとしたため」と答えたという。「あなたのような宣教師が入ってきて思想を揺るがるようなことをすれば国を支えることができなくなるので、みせしめのために罰を下した」という言葉も聞いたという。