<Mr.ミリタリー>米朝衝突様相で金正恩委員長が信じるのはミサイル(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.06 14:14
次は戦術的能力だ。北朝鮮は最近、各種戦術用ミサイルを集中的に開発した。北朝鮮版イスカンデルミサイルKN-23、新型大口径操縦(誘導)放射砲、超大型放射砲、北朝鮮版ATACMS(エイタクムス)の新型武器4種セットだ。KN-23は一般的な弾道ミサイル軌跡の放物線飛行をせず50キロ以下の低高度で飛行し、標的の近くで突然上昇した後に落下する。このためにレーダーで探知するのが難しい。探知した時には迎撃する時間がない。このミサイルには核弾頭も搭載できるという。最大射程距離が690キロだが、米海兵隊の垂直離着陸ステルス戦闘機F-35Bが配備された岩国まで打撃できるという計算だ。北朝鮮の立場では密かに浸透可能なF-35Bが厄介な存在だ。
新型大口径操縦放射砲も30キロ以下の高度で飛行するが、数発を連続で発射できる。口径300ミリのこの放射砲は誘導装置まで備えているうえ射程距離が250キロ以上であり、烏山(オサン)と平沢(ピョンテク)の米軍基地への集中打撃が可能だ。最近発射した超大型放射砲は口径が世界最大の600ミリで相当な破壊力があり、放射砲の特性上4発を続けて発射できる。射程距離は400キロ程度で、韓国全体が打撃圏に入る。ともに迎撃がほとんど不可能だ。
韓国のATACMSミサイルと似た北朝鮮新型武器もサッカー場数個分の面積を一度に焦土化できるという。クォン教授は「北が低高度で飛行する新型4種セットを一般ミサイルと同時に撃つ可能性がある」と述べた。その場合、一定高度以上の探知に合わせさられているパトリオットとTHAADレーダーが逃す可能性がある。