【社説】出生率0.88人の衝撃、無関心が招いた災難=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.11.30 12:51
7-9月の合計特殊出生率が0.88人に下がった。昨年の同じ時期(0.96人)より低い。ソウルは0.69人、釜山(プサン)は0.78人だ。東西古今を見てもこのような出生率はない。都市国家のシンガポールや香港、マカオなどで0点台の出生率が見られただけだ。このままでは今年の出生率は0.8人台となり、出生児は20万人台に減る可能性が高い。来年以降さらに下がると予想される。出産の先行指標である婚姻件数は2017年が6.1%減、昨年が2.6%減で、今年1-9月は6.8%減少した。どこで止まるのかも予測しがたい。
統計が出るたびに「過去最低」「統計開始以降の最低」という修飾語がついたためか、0.69人(ソウル)が衝撃的に感じられない。この程度なら人口絶滅と見なければいけない。韓国社会が超低出産と人口の崖にもう驚かなくなってしまっている。28日基準の推計人口は5170万9098人だ。しばらくは増加するが、2028年の5194万人をピークに減少に転じる。2067年には3900万人に減少するという。すでに生産年齢人口(15-64歳)が減り始めている。学校が閉鎖され、空き家が増え、地方の消滅が普通名詞になった。北朝鮮の核ほど恐ろしいのが人口の崖という話が出るほど、国家安保の最も大きな脅威になっている。