【社説】過去に埋没した2年半…今からは未来に進もう=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.11.09 13:48
出生率0.977.昨年、1の壁が崩れた。世界最低だ。10代、20代と高齢層の自殺率も世界最悪だ。過去2年間にOECD(経済協力開発機構)の平均値からさらに遠ざかった。韓国の出生率を見た国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は「集団自殺社会のようだ」と述べた。3年前この時期、青年がこの国を「ヘル朝鮮」と表現して広場に出てきた。我々の社会は青年を就職・結婚・出産・マイホームを放棄した「N放世代」と呼んだ。絶望の煉獄に閉じ込められた世代、いま彼らの生活は変わったのか。希望の新しい国になったのか。文在寅(ムン・ジェイン)政権は胸に手をあてて答えるべきだ。
その間、政権が何をしたかを見てみよう。いわゆる「積弊清算」にまい進した。前政権とその前の政権を清掃した。過去を調査する委員会があちこちにできた。検察が捜査し、拘束した。政権交代によって裁判所でも主流が入れ代わった。司法府の過去を検察が長期間暴いた。その間、特定研究会の構成員が裁判所の要職を次々と占めた。
建国か政府樹立かという論争に全国が広がった。金元鳳(キム・ウォンボン)に勲章を授与するかどうかで国が分裂した。東学革命有功者指定事業まで推進された。政権が親日清算問題を持ち出した。政府側の人が「土着倭寇」の烙印をあちこちに押した。70年余り前の光復(解放)直後の理念葛藤が21世紀の韓国で再現された。