文在寅（ムン・ジェイン）大統領は２６日「全世界的に保護貿易主義に対する憂慮が大きくなる中で韓・ＡＳＥＡＮは自由貿易が共同繁栄の道ということを再確認した」と明らかにした。文大統領はこの日午後、釜山（プサン）ＢＥＸＣＯで行われた韓・ＡＳＥＡＮ共同言論発表で「われわれは東アジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）の協定文の妥結を歓迎し、韓・ＡＳＥＡＮ自由貿易協定（ＦＴＡ）を基に自由貿易を守っていくことにした」としてこのように明らかにした。

米中貿易戦争と代表される保護貿易主義の流れを警戒しながら自由貿易秩序の確立に寄与していくという意味だ。ここには韓国に対する日本の報復的な輸出規制措置に対する憂慮も含まれたとみられる。

韓・ＡＳＥＡＮ特別首脳会議の二日目であるこの日、文大統領は今年のＡＳＥＡＮ議長国のタイの首相とセッション１、２を共同主宰した後、首脳会議の日程を終える共同言論発表に出た。文大統領は「本日の会議で首脳らは『アジアの協力』を通じて平和と繁栄の東アジア時代をつくっていくことにした」として▼人間中心の共同体▼共生繁栄の革新共同体▼平和な東アジア共同体という３大未来の青写真に合意したと伝えた。文在寅政府はこの日の合意を基に「新南方政策２．０」を本格的に推進してＡＳＥＡＮとの関係を周辺４強の水準に高めるという計画だ。第１セッションで採択された韓・ＡＳＥＡＮ共同ビジョン声明には「すべての形態の保護貿易主義に反対するというわれわれの意志を再確認する」という内容が含まれている。

文大統領は共同言論発表に先立ち、釜山ヌリマルで「韓半島の平和と繁栄増進」をテーマにした非公開の業務午餐会を主宰した。文大統領は続いた共同言論発表で「ＡＳＥＡＮは特に韓国政府の非武装地帯（ＤＭＺ）の国際平和地帯化の構想を支持した」と話した。

文大統領は前日、タイ・インドネシア・フィリピンに続き、この日午後にもミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問、ラオスのトーンルン・シースリット首相などＡＳＥＡＮ首脳らと二国間会談を行った。

文大統領の夫人、金正淑（キム・ジョンスク）氏はこの日、ＡＳＥＡＮ６カ国のファーストレディらと韓・ＡＳＥＡＮのＫビューティーフェスティバル会場を訪れた。会場は中小企業ゾーン、韓・ＡＳＥＡＮゾーン、アモーレパシフィックゾーンなどでつくられたが、最も長く留まった空間はアモーレパシフィック製品で構成されたアモーレパシフィックゾーンだった。

金夫人一行と同行した朴映宣（パク・ヨンソン）中小ベンチャー企業部長官は、１９２６年生まれで今年で９３歳であるマレーシア首相夫人のシティ・ハスマ氏がＫビューティーに関心を示したのが印象深かったと伝えた。