【コラム】国民の信頼を自ら蹴飛ばす政府=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.26 10:25
金大中(キム・デジュン)元大統領のリーダーシップが輝いた場面は通貨危機克服だ。アジア通貨危機国のうち韓国ほどドラマチックに危機を機会にした国はない。国が通貨危機に突き進んでいた当時に野党指導者であり大統領候補だった金元大統領もやはり通貨危機の責任論から完全に自由になれない。しかし当選後の金元大統領は違った。彼が整理解雇制など「IMFプラス改革」に出るどころかIMFとの合意を破棄したり再協議を押しつけたとすればどうなっただろうか。韓国経済は国際信用不良者の境遇に転落しただろう。
金元大統領の危機克服への使命感がよく現れた瞬間は1998年1月初めに大統領就任を控えた時期に行われた国民との対話だった。彼は「金庫が空っぽだ」として国家不渡りの危機に追いやられた外貨事情を説明した。その上で政府・企業・労働者すべての苦痛分担を訴えた。