【コラム】韓米同盟と国家自尊心、バランスよく考慮すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.01 10:56
韓米防衛費分担金交渉が始まった。1991年から始まったこの交渉は今回が第11次交渉となる。2019年度には1兆389億ウォン(約960億円)だったが、トランプ米大統領は前例なく高い請求書を出した。不幸なことに、安定した米軍駐留環境を作るための防衛費交渉がむしろ過激な反米・親北朝鮮団体が声を高める余地を提供している。不安定な対内外情勢の中で反米感情にまで拡散しないか心配だ。国民の大半は最高の安保、経済資産の韓米同盟が安定的に維持されることを願っている。防衛費交渉も合理的に妥結することを望む。
この交渉に関する誤解から解いてみよう。筆者は第9次交渉首席代表に任命され、2013年から1年間、米国と交渉した。交渉は▼在韓米軍施設で勤務する韓国勤労者の人件費▼軍需支援費▼米軍施設の建設費--の3項目だった。韓国が支払う金額の90%以上は韓国人勤労者と企業に入る。