【社説】留学生公演ビザまで問題視した中国の偏狭なTHAAD報復=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.01 10:09
米国に留学中の韓国人音大生3人が中国巡演に行くためにビザを申請しようとして拒否された事件は、韓国政府が決して軽く見るべきことではない。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の韓国配備に難癖をつけ、不当な制裁ともいえる限韓令を発動しながらも、中国はこれまで限韓令の存在を否定してきたが、今回韓国人留学生の文化・芸術活動にまで不利益を与えたことが明らかになったためだ。
米国ロチェスター大イーストマン音楽学校所属のオーケストラ(イーストマン・フィルハーモニー管弦楽団)は12月30日から来年1月8日まで上海・杭州など中国8都市をめぐりながらツアー公演を行う計画だった。ビザ発給を受けることが難しいことが分かると、大学側は当初団員(80人)のうち韓国人学生3人だけを排除して他の団員による公演を強行しようとしたが「中国共産党に降参した」という批判が米国で提起されると一歩後れて延期を決めた。同校によると、9月末に中国側のツアーパートナーが「韓国人学生団員3人はビザの発給ができない」と伝えてきた。大学側は韓国人学生の中国入国のために米国議会関係者や在ニューヨーク中国領事館と接触したが、中国の強い拒否で失敗したという。