【社説】月城原発1号機、ついに停止か=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.11 14:46
原子力安全委員会(原安委)がきょう、月城(ウォルソン)原子力発電所1号機の永久停止案件を審議する。昨年6月に韓国水力原子力がまるで「かっぱらい」と批判される理事会を通じて早期閉鎖を決定してから1年4ヶ月が経った。原安委を通過すると約7000億ウォン(約635億円)をかけて再稼働した国民の資産が、ともすると鉄くずになりかねない状況だ。
ここまで至った過程はすっきりしない。1983年に稼動を開始した月城1号機は、2012年に第1次運営許可期間が終了した。韓国水力原子力(韓水原)は7000億ウォンを投入して設備を交換するなど安全性を強化した後、原安委の承認を受け2022年までの延長稼働に入った。しかし、再稼働の方針は政権と共に変わった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2017年6月に古里(コリ)原子力発電所1号機の永久停止宣布式で「月城1号機を可及的早く閉鎖する」と述べた。続いて韓水原理事会は早期閉鎖を決定した。安全性ではなく経済性に問題があるという理由だったが、論理に偽りが露呈した。月城1号機の利用率を50%台へ途方もなく下げておきながら「経済性がない」と結論付けた。韓水原は理事に経済性を分析した具体的な計算資料も提示しなかった。理事会の開催日と場所は前日に突然理事らに通知した。「かっぱらい理事会」という批判が出る理由だ。