朝鮮人慰安婦と日本人慰安婦のしっかり握られた手…韓国創作オペラ『1945』に大きな好評
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.01 15:05
先月27・28日、ソウル芸術の殿堂オペラハウスで上演されたオペラ『1945』は主題意識と音楽で話題になった問題作だ。作品の舞台は解放直後。満州から韓国に引き揚げるための汽車を待つ人々の物語だ。慰安所から出てきた朝鮮女性のプニ、一緒に慰安婦生活を送った日本人のミズコを中心に故郷に戻ろうとする人々の姿を描く。
作品は悲劇的歴史の一コマを紹介することを越えている。三・一運動(独立運動)と臨時政府樹立100周年を記念して製作されたがそのようなエピソードは全く出てこない。代わりに広い意味で人間に対する普遍的な話が展開していく。登場人物のほとんどは自分たちと少しでも違う人を見つけると例外なく、無理にでも外に押し出そうとする。日本人、日本人を愛する女性、病人や怪我人、そして慰安婦を憎悪して汽車に乗せないようにする。そんなに群れから結局押し出されたプニは「朝鮮だの日本だの…私は分からない。私の地獄を知っているのはミズコだけ」だという。異質なものを押し出そうとする行動が生存本能に近いという点、にも関わらず努力を傾けて他の人の苦痛を理解しようとすることが人間のすべきことだという点を作品は扱う。