サムスン、日本の5G通信装備握る…20億ドル分の供給契約
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.30 17:13
サムスン電子が日本の移動体通信事業者2位のKDDIの5G(世代)通信装備プロバイダに選定された。30日、韓日通信業界によると、サムスン電子はKDDIに今年から今後5年間(2019~2024年)20億ドル(約2157億円)分の5G基地局装備を供給する。KDDIはサムスン電子を含めてスウェーデンのエリクソンとフィンランドのノキアなど3社を5G装備プロバイダに選定した。韓国通信業界関係者は「サムスン電子はすでに東京など首都圏に構築する5G基地局装備の供給を開始し、エリクソンとノキアはKDDIの地方5G網の構築を担当している」と話す。
サムスン電子は今回のKDDIへの5G装備供給成功を足がかりに、今後、米国や日本市場の拡大はもちろん、オーストラリアや欧州市場への進出を加速するものとみられる。当面はサムスン電子が日本の5Gサービス事業者に選ばれたソフトバンクや楽天モバイルなどとの装備供給交渉に注力するだろうとみられている。日本国内ではそれぞれ通信業界2・3位事業者であるKDDIとソフトバンクが5G共同網構築を推進していて5G装備供給量がさらに増えることが見込まれるためだ。
韓国通信業界関係者は「サムスン電子は中国ファーウェイ(華為)を除いて5G装備から5G用端末まですべて供給できる唯一の企業」とし「東京夏のオリンピック(五輪)を控えて5Gサービスを急ぐ日本の立場としてはすでに国内で商用化の実績があるサムスン電子を好まざるをえない」と話した。