【コラム】韓国の最大経済パートナー、ベトナムが中国に迫る日が来る(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.30 08:57
ベトナムは地理的にかなり遠い国だ。仁川(インチョン)空港から飛行機で5時間かかる。距離が遠いだけにベトナムに対する韓国の見方も20-30年前からあまり変わっていない。10年間にわたり米国との戦争をした国、米国が離れて1975年に赤化統一された国というイメージだ。もう少し知っているとしても、旧ソ連の崩壊でベトナムでも脱社会主義実験が進行しているというレベルだ。とはいえ、依然として貧しく、ベトナム女性が韓国の田舎の未婚男性と結婚し、その多数が夫の暴力に苦しんでいるという程度で我々の認識は留まっている。
しかしベトナムの経済発展像を見ると話は変わる。忘れる頃になると発生するベトナム人妻暴行事件を通じて思い浮かぶ弱小国のフレームは今日のベトナムの現実とは合わない。実際、今ではベトナムに進出した韓国企業の男性がベトナム人女性と結婚するケースが急増しているという。何よりも驚く事実はベトナムが中国、米国に次ぐ韓国の3大輸出国という事実だ。現在韓国の輸出比率は中国25%、米国12%、ベトナム9%の順だ。かつて1位だった日本はベトナムの半分以下になった。
日本に対する韓国の輸出比率が低下したからといって重要性が落ちるというわけではない。先月1日に始まった日本の輸出規制がその現実を表している。日本が韓国に対して輸出規制を始めた3大核心素材の年間輸入額は7億2300万ドルにすぎないが、これは1267億ドルにのぼる韓国の半導体輸出に影響を及ぼす。貿易の量より質が重要という意味だ。