韓経:米・欧・中・日がまた「金融緩和」…通貨安戦争へ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.12 10:50
◆今月はEU・米国が利下げ
最初に火ぶたを切るのはユーロ圏だ。欧州中央銀行(ECB)は12日現在「ゼロ」の政策金利を0.1ポイント引き下げる予定だ。政策金利が初めて年-0.1%になる見込みだ。欧州最大経済大国のドイツが4-6月期にマイナス成長したのに続き、ブレグジット(英国のEU離脱)の悪材料まで重なったからだ。ECBのドラギ総裁は昨年末中断した債券買い入れをはじめとする量的緩和政策も再開する可能性があることを明らかにした。
欧州に比べて経済状況が良い米国も、米中貿易戦争による余波で7月に続いて来週も政策金利を追加で引き下げる予定だ。市場ではFRBが17-18日に現行年2.00-2.25%の政策金利を年1.75-2.00%に引き下げると予想されている。しかしこれがすべてではない。トランプ米大統領はFRBに1%の引き下げを要求している。ユーロ圏や日本に比べて金利が高いため競争で不利になるという主張だ。ウォール街の一部ではトランプ大統領の圧力とは別に、景気低迷のため米国の政策金利が来年末までに1%下がる可能性があるという見方が出ている。