韓経:米・欧・中・日がまた「金融緩和」…通貨安戦争へ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.12 10:36
世界にまた通貨安戦争が始まる兆しが表れている。米国、ユーロ圏(ユーロ貨幣を使用する19カ国)、中国、日本など主要国の中央銀行が景気浮揚のための「金融緩和」の準備をしているからだ。金融危機直後の2009年に見られた「グローバル通貨安戦争」が10年ぶりに再現される状況だ。
今回の通貨安戦争の引き金は欧州中央銀行(ECB)が最初に引くとみられる。ECBは12日に通貨政策会議を開き、現在ゼロの政策金利を年ー0.1%に引き下げる予定だ。1998年にECBが設立されてから初めてのマイナス金利となる。ECBは昨年末に中断した資産買い入れプログラムを再開する方針だ。利下げのほか、市中に通貨を供給するということだ。次期ECB総裁に内定した国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は緩和的通貨政策に対する支持をすでに宣言した。