韓経:世界経済が「トリプルマイナス」の沼に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.06 13:40
世界各国の経済指標に「マイナス」の符号が増え始めた。それも金利、経済成長率、物価の3大核心指標で明確に表れている。いわゆる「トリプルマイナス」だ。主要国が通貨緩和などを通じた景気浮揚に失敗したり、世界経済を冷え込ませる米中貿易戦争が解消されない場合、R(recession、景気低迷)とD(deflation、持続的物価下落)よりも大きな衝撃が近づくという懸念が強まっている。
最近M(マイナス)の恐怖を深めたのはドイツだ。欧州第一の経済大国ドイツの今年4-6月期の経済成長率が-0.1%(前期比)となった。米中貿易戦争が飛び火したのだ。ドイツは7-9月期にもマイナス成長する可能性があると予想されている。英国(-0.2%)もマイナスに合流した。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)懸念が経済に影響を及ぼしている。アジアで貿易比率が大きくデモで混乱している香港が4-6月期、-0.4%の実質国内総生産(GDP)増加率となった。