【中央時評】韓日関係の復元が急がれる理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.04 07:11
しかし、この衝撃も「創造的破壊」を通じて次第に回復していくだろう。韓国がここで忍耐を決意するなら、短期的な衝撃は乗り越えられるほどの緊張だ。2011年東日本大震災の時のサプライチェーン衝撃効果やブレグジット(Brexit、英国の欧州連合離脱)の予想衝撃と比べると、日本の輸出規制が韓国の国民所得を減少させる最大値は2%を越えないものとみられる。しかし、歴史問題が付けた火は経済を越えて安保に広がりながら両国が受ける潜在的被害を危険なくらい大きくしている。鎮火するべき政府は互いを懲らしめあう「しっぺ返し戦略(Tit for tat)」でむしろ火をまき散らしている。その結果は途方もない「費用請求書」として両国の前に突きつけられることになるかもしれない。
韓日葛藤は北朝鮮非核化をさらに難しくさせるだろう。GSOMIAが終了して北朝鮮監視体系が正常に作動しないのではないかという懸念が一つの理由だ。それよりも重要な理由は、中国とロシアが韓日葛藤を北東アジアにおける米国の影響力弱化と解釈し、この隙を狙って北朝鮮制裁緩和カードを使おうとしかねないためだ。すなわち、中露は今が韓半島(朝鮮半島)で自分たちの影響力を拡大することができる好機だと認識し、制裁の実質的緩和を通じて北朝鮮の抱き込みに出るかもしれない。制裁実行の核心である中露が制裁共助隊列から離脱すれば、北朝鮮非核化は水泡に帰す。