【コラム】荒くなった金正恩氏の口…南北、水面下での接触で何があったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.23 10:02
金正恩委員長が決心して文大統領に火ぶたを切ったのは4月12日最高人民会議施政演説だ。当時、金委員長は「南朝鮮当局は様子を見ながら右往左往して多事な行為を催促し、差し出がましい仲裁者、促進者の振舞いをするのではなく、民族の一員としてまともな精神状態を持って自身が言いたいことは堂々と言いながら民族の利益を擁護する当事者にならなければならない」と主張した。1月新年の辞で南北首脳会談の成果を誇示しながら「真に重大な意義を持つ」とか「とても満足する」と評価したこととは気流ががらりと変わった。
もちろん、これには2月末ハノイ米朝首脳会談がノーディールで終わった挫折感が反映されている。だが、金正恩委員長の「心変わり」を説明するには物足りない。6月30日板門店(パンムンジョム)でドナルド・トランプ米大統領に会った金委員長は実務会談の再開など会談軌道への回復に合意した。それにもかかわらず、北朝鮮の「文在寅たたき」は止まらず、波高が高まりつある。