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金正恩氏、新潜水艦を公開…SLBM搭載可能な3000トン級と推定

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.24 09:41
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米国との非核化交渉を控えた北朝鮮が23日、最終兵器と呼ばれる戦略潜水艦の建造を公開した。中国とロシアはこの日、戦略爆撃機を送って東海(トンヘ、日本名・日本海)上空を通過した。中露朝3カ国が役割を分担して韓米に圧力を加えたのではという見方が出ている。

北朝鮮国営メディアはこの日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「新しく建造した潜水艦を視察した」として写真3枚を公開した。続いて「潜水艦は東海作戦水域で任務を遂行することになり、作戦配備を控えている」と主張した。しかし北朝鮮は金委員長の活動日と場所は明らかにしなかった。韓国政府の当局者は「金委員長は最近、咸鏡道(ハムギョンド)近隣に滞在していると把握している」とし「北の潜水艦建造工場がある新浦(シンポ)近隣である可能性が高い」と伝えた。

 
北朝鮮がミサイル垂直発射台を搭載した3000トン級潜水艦を建造中という情報を確保した当局は、この日公開された写真を精密分析している。情報関係者は「北が公開した写真だけでは諸元および性能の分析に限界がある」としながらも「北は従来の潜水艦を改造してミサイル(北極星-1)を発射したことがあり、ミサイル発射を目的に潜水艦を建造しているという情報があった」と伝えた。また「写真上では本体の円筒の高さだけ9メートル(艦橋除く)前後と見られ、この程度なら3000トン級潜水艦と推定される」と説明した。潜水艦戦隊長を務めたムン・グンシク韓国国防安保フォーラム対外協力局長は「形体や大きさを考慮するとロシアのゴルフ級潜水艦」と推定した。

北朝鮮が潜水艦建造事実をメディアを通じて公開したのは初めて。どの国も戦略武器の潜水艦建造事実自体は事前に知らせない。ところが北朝鮮は公開的に完成段階の新型潜水艦を視察したと明らかにした。元軍当局者は「潜水艦は最後の兵器と呼ばれる。相手に潜水艦戦力を露出しないのが常識」とし「相手に対する武力示威が必要な場合などは公開する」と説明した。このため米国との対話が進行される間は核実験とミサイル発射を中断するとした北朝鮮が代わりに潜水艦の公開で米国に圧力を加えたという見方が出ている。

米国は北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と共に、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を最も警戒している。水中作戦は発見が容易でなく、ミサイル発射時の迎撃も容易でないからだ。ムン・クンシク局長は「写真を見れば一部の外壁に水中圧力でゆがんだようなところが見える」とし「ロシア製ゴルフ級潜水艦を導入してミサイル発射管を設置する改造作業をしたと推定される」と述べた。ロシア潜水艦は魚雷攻撃に備えて外壁を二重にして製作してきたが、外壁は圧力のためゆがむことがよくある。

北朝鮮が新型潜水艦を公開する前、トランプ米大統領は22日(現地時間)、「北朝鮮と最近、若干の書簡をやり取りした」と明らかにした。トランプ大統領はこの日、パキスタンのイムラン・カーン首相との会談の前、「非常に前向きな書信の往来だった。北朝鮮が準備できた時に会う」と述べたと、ホワイトハウス記者団が伝えた。トランプ大統領のこうした発言は、米朝が実務交渉開催を推進しているが、少し時間がかかるという意味と解釈される。

しかしトランプ大統領はいつ、どんな経路を通じて書信を交わしたかについては明らかにしなかった。ただ、北朝鮮は米ニューヨーク国連本部に常設代表部を置いていて、イ・ヨンピル国連次席代表が今月に入って平壌(ピョンヤン)を2回訪問したという点から、ニューヨークチャンネルが稼働していると推定される。

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