<Mr.ミリタリー>米・露・中に火がついた極超音速武器…韓国は着手できず(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.19 09:44
最大軍事強国の米国・ロシア・中国が極超音速武器の開発を進めている。ロシアと中国が先に開発すると、技術で優位だった米国が驚いた。慌てた米空軍はファストトラックでこの武器の開発に入った。米空軍は先月、B-52H戦略爆撃機に極超音速武器AGM-183A(ARRW)を装着し、試験に成功した。極超音速武器は非常に速度が速いうえ、低高度飛行に回避機動能力まであり、現在の技術では防ぐ方法がない。不可抗力だ。戦争の版図を変える次世代ゲームチェンジャーであるため、命運をかけている。
極超音速武器の速度基準は音速(マッハ)5以上だ。米軍の代表的な巡航(クルーズ)ミサイルのトマホークはマッハ1以下であるため迎撃が可能だ。マッハ20以上の速度を出す大陸間弾道ミサイル(ICBM)があるが、飛行軌跡を予測できるため防御できる。しかし極超音速武器は発射された後、高度と方向を不規則的に変えるうえ、超スピードで飛行する。したがってレーダーで探知するのが難しいだけでなく、探知しても迎撃する時間的な余裕がない。今後、極超音速武器が第4次産業革命のAI(人工知能)の技術と結びつけば、30基以上の極超音速武器(ミサイル)が互いに標的情報を共有し、任務を分担して打撃することもできるという。ひとまず開発さえすれば、生産単価が弾道ミサイルより相対的に安い。したがって10年後の戦争は極超音速武器を保有する国の一方的なゲームになる見通しだ。