日本の経済報復に笑うサムスン競争社…米マイクロン、単独で上昇
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.09 15:28
米国証券市場は8日、グローバル時価総額1位アップルの実績不振展望で一斉に値を下げた。ダウ・ジョーンズは0.43%下落したほか、ハイテク株の多いナスダック指数は0.78%下落し、下げ幅がさらに大きかった。アップル株が2.06%下落したことを受けてだ。半導体設計会社であるラムリサーチ(-1.22%)、マイクロチップ(-1.4%)、インテル(-0.54%)など主要半導体関連企業の株価も値を下げた。ところがこのように各社が下落する中で一人勝ちしている企業があった。サムスン電子とSKハイニックスの競争会社だった。
世界メモリー半導体メーカー3位のマイクロンはこの日、ナスダック市場で2.51%(0.99ドル)上昇した40.41ドルで取引を終えた。その後の時間外取引ではさらに40.45ドル上がった。マイクロンはシェア23%で、サムスン電子(42.7%)およびSKハイニックス(29.9%)とDRAMメモリー市場を三分するメーカーだ。マイクロンはNAND型フラッシュメモリー市場でも占有率12.9%で4位につけている。サムスン電子(34.1%)が1位、2位は東芝(18.1%)、SKハイニックスは9.6%で5位だ。NAND型フラッシュメモリーシェア3位(15.4%)の米国ウエスタンデジタルもこの日2.78%株価が上昇した。
各社が軒並み下落する中でも、サムスン電子・SKハイニックスの競争社の株価だけが逆に上昇したのは、米国投資家の間に日本の半導体材料の輸出規制から始まった貿易紛争が長期化し、これら会社に反射利益があるだろうという期待が広がったことが反映されたのとみられている。ロイター通信はこれに先立ち、「アジアの2つの経済強国が政治的紛争によって自分たち同士の貿易戦争に向かって近付いている」と報道した。それとあわせて政治コンサルティング会社ユーラシア・グループのスコット・シーマン氏(アジア担当部長)の言葉を引用して「韓日が今後、少なくとも数カ月間の報復措置をやりとりしながら、両国関係が悪化していくだろう」と展望した。