【時視各角】あなたたちの祖国はどこなのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.01 10:55
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の非常識な歴史観はこの前「金元鳳(キム・ウォンボン)が韓国軍の根本なら、根本に対抗した韓国軍は背徳者なのか」という記者のコラムで指摘したことがあるが、きょうはこの政権の「蕩子的歴史観」を指摘せずにおれない。今年韓国の小学校1学期に6年生が勉強した社会の教科書64ページに北朝鮮は「国」を建て、韓国は「政府」を建てたという表現がある。この教科書は2学期に小学5年生の児童が習うという。原文は次の通りだ。「1948年8月15日に大韓民国政府が樹立された。(1文飛ばして)一方、北朝鮮でも1948年9月に朝鮮民主主義人民共和国が樹立されわが国は南と北に分けられることになった」。
韓半島(朝鮮半島)で同じ年に2つの政治体が成立した事件を説明する部分だ。ところでなぜ南側は「政府」で北側は「共和国」なのか。13~14歳の少年少女が見れば1948年に韓国は政府だけ樹立された欠乏国で、北朝鮮は完全に構成要素をすべて備えた完成国と理解するほかないように記述されたのだ。韓国は(1)48年5月10日に全国的な初の国会議員選挙を通じて立法府を構成し、(2)7月17日に憲法と政府組織法が公布され、(3)8月15日に初代大統領により建国宣言とともに行政府が稼働した。続けて(4)9月5日に陸軍と海軍発足、10月1日に空軍発足(5)9月13日に米軍政からの司法権委譲と同時に初代大法院長就任(6)12月12日に国連総会で「韓半島唯一の合法政府」の承認を受けた国際法上の外交権具備――など少なくとも7カ月にわたり建国の父らの刻苦の努力の末に完全な国民主権国の形態を備えた。