韓国ゲーム最大手ネクソン、売却ならず…創業者が経営の一線に復帰?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.28 14:01
韓国ゲーム最大手ネクソンの売却がひとまずなくなった。創業者の金正宙(キム・ジョンジュ)NXC代表(51)が年初に立場表明した「会社の成長のための最善の案」のうち売却カードは引き下げられた。
投資銀行(IB)業界などによると、金代表側はネクソンの持ち株会社NXCの保有株(97.64%)の売却をめぐりネットマーブル、カカオ、MBKパートナーズなどと交渉したが、結局は合意に至らなかった。ネクソン側は東京株式市場に上場されているネクソンジャパンの株価の推移などを根拠に15兆ウォン(約1兆4000億円)以上を望んだが、買収候補はこれよりはるかに低い価格を提示したという。
ネクソンとネクソンが保有するIP(知識財産権)の価値に対する評価が売却過程で表れ、ネクソンには傷だけが残った。現在ネクソンには主力ゲーム「アラド戦記」以外にはこれという成功作がない。アラド戦記は年間売上高が3兆ウォンにのぼるが、2005年8月に発売されたゲームだ。ネクソン側がアラド戦記の過去と現在に注目したとすれば、買収候補はアラド戦記の未来がどれほど持続するのかを懸念した。アラド戦記の開発会社ネクソンコリアの子会社ネオプルを除いたネクソンコリアの昨年の売上高は9469億ウォンにすぎない。当期純損失は518億ウォンだった。