【コラム】大韓民国、このままではバナナ共和国になる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.17 10:34
『最後の一葉』の作家オー・ヘンリーは1904年に短編小説集『キャベツと王様』でバナナ共和国という言葉を初めて使った。彼は当時バナナを主要輸出品とする中南米ホンジュラスなどが政権と結託した多国籍企業に経済が左右され、表向きは輝いていたが中身は腐ったバナナのようだと比喩した。この言葉は政府運営がめちゃくちゃな国を軽蔑する意味でも使われる。
バナナ共和国で起きるようなことが大韓民国で発生している。鉄鋼メーカーに対する高炉(溶鉱炉)操業停止行政処分が代表的だ。忠清南道(チュンチョンナムド)、全羅南道(チョンラナムド)、慶尚北道(キョンサンブクド)の各道庁は地域内の現代(ヒョンデ)製鉄の唐津(タンジン)工場、ポスコの光陽(クァンヤン)工場と浦項(ポハン)工場に対し有害物質を排出したという理由で10日間の操業停止とする行政処分を下したり予告した。鉄鋼メーカーが汚染防止装置なく高炉の圧力を抜く役割をする安全バルブ(ブリーダー)を開き大気を汚染させたという環境団体の請願を受け入れたのだ。