韓国元金融委員長「米中貿易紛争に対応してCPTPP参加を」
ⓒ 中央日報日本語版2019.06.07 11:18
米中貿易紛争のため韓国経済に迫る危機に対応するため、通貨スワップなど共同対応の場を拡充するほか、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)などに無条件に参加する必要があると、申斉潤(シン・ジェユン)元金融委員長が韓国日報のインタビューで明らかにした。
韓国日報は4日、申元金融委員長と対するインタビューの内容を7日に掲載した。これによると、米中貿易紛争への対応策について申氏は「通貨スワップ締結、G20やASEANプラス3のような国家間の情報交換、ネットワーク構築、共同対応の場を作らなければいけない」とし「現在、豪州やシンガポールが我々と立場が似ているようだ。こうした国々と協力する必要がある」と明らかにした。
ただ、通貨スワップのような安全装置については懸念も表した。申氏は「最も強力なのが米国との通貨スワップだが、いま米国は他国の中央銀行に補助金を出す理由はないというの立場であり、期待するのは難しい」とし「それで他国との通貨スワップを拡大しようとすれば、『韓国は状況が良くないようだ』というシグナルを与えかねない」と警告した。