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【中央時評】「親日派トランプ」にした安倍の反撃(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.31 07:55
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米国の権力は厳格に存在する現実だ。国際関係で「永遠の友人も、敵もなく、永遠の利益だけが存在する」ということを看破した安倍の執念は恐ろしい。韓米同盟が弛緩し、米国が日本に傾いたといううわさが韓半島(朝鮮半島)周辺に出れば、我々韓国の体面は丸つぶれになる。中国は韓国をさらに甘く見るようになるだろうし、北朝鮮は米国と刺々しい仲裁者・韓国をさらに無視するようになるだろう。米中朝日の間からはじき出されて孤立する悲しい影がちらつく。

最近では、習近平中国国家主席は大阪G20サミットに参加したあと韓国に立ち寄ってほしいという韓国側の要請を断ったという。2017年12月、文大統領訪中の時に「一人飯」の冷遇に耐えながら機嫌を取ったが無駄だった。かえって米中覇権競争が本格化すると、「こちら側につけ」と迫り事大外交を復活させようとするのが中国だ。米中貿易戦争の中、米国の「反ファーウェイ(華為)」グループから離れろと圧迫しているが、THAAD(高高度ミサイル防衛)事態の恥辱と悪夢が脳裏をよぎる。

 
北朝鮮の金正恩にとって、米国が後ろにいない韓国は効用価値がない。だから「おせっかいな『仲裁者』『促進者』の振る舞いはするな」と面と向かって非難し、北朝鮮にオールインしてきた韓国政府にあてこすって辛辣な言葉を飛ばしながら「もっと奮発しろ」と訓戒する。「我が民族同士」も良いが、軽蔑まで甘受しなければならないのは不快だ。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は、2003年韓米首脳会談後に「若いころ韓信将軍は浮浪者に頭を下げて股の下をくぐったという」と言って、中国の「胯下之辱(韓信の股くぐり)」の故事成語を取り上げた。ブッシュ大統領を浮浪者、自身を韓信に遠回しにたとえて米国の力に屈服するほかなかった自身の屈辱的な外交を吐露した。それが16年前だ。ところが今は米国だけでなく中国・北朝鮮・日本から「胯下之辱」に遭うさらに良くない状況が起こるのではないか心配だ。

経済力と国際的地位は比例する。文大統領は「30-50クラブ、すなわち人口が5000万人以上で1人当たりの国民所得3万ドルを成し遂げた世界で7番目の国になった」と自慢した。米国・日本はもちろん、ドイツ・フランス・英国・イタリアなど30-50クラブ国家が外交舞台でこのような侮辱を受けたという話を聞いたことがない。歴史と現実を分けることができない現政権の中途半端な「運動圏外交」が韓国国民の自尊心にも傷を残している。このような有様にした外交責任者がいまだに健在なのは、本当に恥知らずなことだ。

コ・デフン/首席論説委員


【中央時評】「親日派トランプ」にした安倍の反撃(1)

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