ハナ金融、ローンスター仲裁で勝訴…ISD訴訟で韓国政府の負担大きく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.16 09:36
米国系私募ファンドのローンスターが提起した国際仲裁審判でハナ金融持株が勝利した。予備戦では韓国が勝ったということだが、本ゲームはまだ残っている。今回の判定が、ローンスターが韓国政府を相手に提起した「投資家国家間訴訟(ISD)」にいかなる影響を及ぼすかをめぐり、いくつか解釈が出ている。
15日のハナ金融によると、国際商工会議所(ICC)傘下の仲裁裁判所は「仲裁の結果、ローンスターの請求を棄却する」という内容の公文書を送った。このためハナ金融はローンスターが要求した1兆5700億ウォン(約1446億円)の損害賠償額を一銭も支払わなくてもよい。ICCはローンスターがハナ金融の詐欺や脅迫のためでなく自ら金融当局の意思を考慮して外換銀行の売却価格を引き下げたと判断した。
2003年に外換銀行を買収したローンスターは2012年1月に外換銀行をハナ金融に売却した。売却価格は3兆9000億ウォンと、当初の契約金額より5000億ウォン引き下げた。4年が経過した2016年8月、ローンスターはハナ金融に14億430万ドル(約1兆6700億ウォン)を請求する訴訟を起こした。売却交渉の過程でハナ金融側が「価格を引き下げなければ韓国政府が売却を承認しないはず」と述べた点を問題にした。「韓国政府の圧力がないにもかかわらずそのように述べたとすれば詐欺が成立する」という論理でだった。