【社説】国民は眼中にない彼らだけの戦い、恥ずかしくないのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.29 09:21
恥ずかしくもバツの悪い「暴力国会」が再演された。罵倒と怒号、もみ合いが入り乱れ、クギを抜く際に使用する俗称「バール」や金槌などの道具まで登場した。先週末開かれた自由韓国党の場外集会では「独裁打倒」というスローガンまで登場した。対話と協力政治の代わりに暴力と闘争の暴走場に変貌している政界を見る国民は複雑な心境だ。
自由韓国党を除く与野党4党の院内代表が高位公職者不正捜査処(以下、公捜処)新設、検警捜査権調整、選挙制度改編案をファストトラック(迅速処理対象案件)に指定することに合意したことが、結局途方もない波紋を呼んだ。しかし、さらに深刻な問題はこれを押しつける側も、妨げる側も国民の利益や民生は眼中にないという点だ。ひたすら自分の政党と政派の利害得失のみ計算するばかりだ。