<Mr.ミリタリー>韓半島の銃声は消えたが、北核の脅威は現実化(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.26 14:43
結局、板門店宣言以降、北朝鮮の通常兵器による軍事挑発はなかったが、核ミサイルの脅威は現実になった。文大統領の努力にもかかわらず、北朝鮮に核兵器という大きな問題を膨らませた。このため北朝鮮非核化交渉が完全に決裂すれば、韓半島は過去のいつよりも深刻な危機を迎えると予想される。米国の対北朝鮮軍事オプション使用はさらに難しくなる。2017年にはまだ北朝鮮の核兵器は心配にならなかった。しかし今は北朝鮮の核ミサイルを序盤に完全に除去するという担保がなければ、トランプ大統領が軍事オプションにサインするのが難しくなった。
このような状況で安全保障態勢は完ぺきなのだろうか。性急な判断かもしれないが、信頼できない。昨年の9・19南北軍事合意に基づき南北は非武装地帯(DMZ)のGPを10カ所ずつ爆破した。このためDMZに残っているGPは南側が60カ所、北側が160カ所と、その差はさらに広がった。有事の際のリスク負担が高まった。北朝鮮軍に対する韓国軍の前方空中偵察も大きく制限された。北朝鮮軍の動向を観察するのが難しい。時間が過ぎて蓄積されれば情報の穴だ。前方で砲兵実射撃訓練をすることができず、韓国軍の実戦的戦闘力が低下している。一方、北朝鮮は冬に100万人以上を動員した冬季訓練を以前と同じように実施した。北朝鮮は軍事信頼構築に重要な南北軍事共同委員会の構成にも応じていない。