【社説】対決一辺倒の韓日…G20首脳会議を通じて突破口探るべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.16 07:48
韓日外交が最悪の状態に陥っている。文在寅(ムン・ジェイン)政府と安倍晋三政府の葛藤が激化しながらだ。互いに「強対強」の対決一辺倒だ。誰が先というわけでもない。安倍首相が主導する日本の右傾化が加速し、文在寅政府の反日追求が正面衝突しているためだ。対立が長期化するほど日本での嫌韓感情も深まっている。
消耗戦は直ちにやめるべきだ。向かい合って走る列車のようにチキンゲームをやれば、どちらにも得るものはない。ところが両国政府はことごとく対立しながら互いを刺激し合っている。だが、現実を直視しよう。両国首脳は会いたくなくても会わなければならない宿命的関係だ。目前には6月の大阪20カ国・地域(G20)首脳会議が近づいている。このような外交行事は、葛藤を和らげて互いに実利を得る機会ではないか。
だが、安倍首相が韓日首脳会談を推進しない方向で検討しているという話が日本メディアを通じて漏れ聞こえている。韓国大法院(最高裁に相当)の強制徴用賠償判決と世界貿易機関(WTO)の福島水産物の日本敗訴などで冷え込んだ韓日関係を改善する意志が文大統領からは感じられず、安倍首相側では成果を期待できないとして首脳会談見送りという方向に旋回したという説明だ。