【中央時評】野蛮の時代は今でも続く=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.10 16:46
そのような英国で短くない期間を送って15年余り前に帰国した。以前、私たちの世代が経験した野蛮の時代はすでに過去のものになっているだろうと思っていた。だが、その期待は韓国最高の高等学校の一つと言われるところで完全に崩れた。米国と韓国名門大学に生徒を最も多く入学させるという話題の学校だった。ところが学校建物に入るなり玄関の入口に張り出された長い紙が目についた。毎月行っている米国大学入試模擬試験で1位から最下位までの順位と名前と成績を羅列したまさにその野蛮の象徴だった。そこで聞いたありとあらゆる「良い」という話は信じられず、はやく引き返したい気持ちだけが先立った。
最も大きな逆説は、生徒を野蛮時代の最大被害者として生きるようにさせているのはその両親という事実だ。先日、ドラマ『スカイキャッスル』のセリフのように「子どもをそのようにしたのは私(先生)ではなく両親」だ。事実、韓国の学校は両親の希望を実現させようと手を尽くす代理人になった。韓国教育の問題は単に入試制度と私教育問題ではなく、野蛮時代を離れようとしない親の問題であり、そのような親に胚胎した文化と価値観の問題だ。韓国で第1宗教は大学校という笑い話があるように、韓国ではどのような信仰もこの教育という壁を越えられない。