<Mr.ミリタリー>米国、ICBM迎撃完成…北への先制攻撃作戦も(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.29 14:56
トランプ大統領の努力で米国は北朝鮮のICBMを防ぐ能力を確保することになったのだ。その間、米国は北朝鮮の「火星15」の核弾頭がさく烈する際に発生する途方もない電磁パルス(EMP)による被害に負担を感じていた。火星15が米本土の大気圏に再進入して核弾頭を爆発させる能力は検証されていないが、ニューヨーク上空100キロの大気圏外での核弾頭の爆発は今でも可能だ。その場合、数百キロ以内のコンピューターと携帯電話などすべての電子装備が機能しなくなる。ところが今回の試験のように高度1500キロの宇宙でICBMを破壊すればいかなる影響もない。したがってトランプ大統領は北朝鮮の非核化交渉でさらに余裕が生じると考えられる。また時間が経つほど米国のミサイル防衛システムは完全になる。
米国はロシアと中国も問題だが、挑発的な北朝鮮とイランがさらに深刻だと見ている。このため最近、新しいミサイル防衛戦略を計画した。米国防総省が1月に出した81枚のミサイル防衛検討(Missile Defense Review)報告書は、北朝鮮とイランのICBMから米本土を防衛するためにGBIの性能を改良し、2023年までに20基を追加して64基を確保する計画だ。GBIには多弾頭型ICBMを一度に迎撃できる新型迎撃体(MOKV)を搭載する。また米国はレーザーを無人機に搭載し、発射されたICBMを初期浮上段階で迎撃する計画も推進中だ。このレーザー迎撃システムが開発されれば北朝鮮に最初に適用される見込みだ。