<Mr.ミリタリー>米国、ICBM迎撃完成…北への先制攻撃作戦も(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.29 14:55
秒速7キロで飛んでくるミサイルを宇宙空間で同じ速度で接近して命中させ、破壊した。相対速度は秒速14キロ。瞬きする間にフルコースマラソン距離の3分の1を飛行する超スピードでだ。25日に米国が実施した大陸間弾道ミサイル(ICBM)迎撃試験は、ミサイル防衛システムを推進して以降、最大の成功作だった。1983年にレーガン米大統領が計画した「スターウォーズ」戦略防衛構想(SDI=Strategic Defense Initiative)を始めてから37年目にミサイル防衛プログラムが本軌道に乗った。米国はこの試験で自信を抱いた。
米ミサイル防衛局(MDA)のミサイル迎撃試験は北朝鮮のICBMを想定した。北朝鮮が発射したと仮定した標的用ICBMを中間飛行過程の太平洋上空で迎撃する。ICBMは発射後、上昇段階-中間段階-大気圏に進入した終末段階を経て目標を打撃するが、中間段階では高度1500キロの宇宙空間をマッハ20(秒速6.8キロ)以上の速度で飛行する。そのICBMに命中させるためには、迎撃ミサイルも似た速度で飛行し、精巧な誘導装置が搭載されなければいけない。そのために米国が開発した迎撃ミサイルが今回テストしたGBI(Ground Based Interceptor)だ。現在、アラスカ州フォートグリーリー島に40基、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地に4基が地下に配備されている。
米国は1999年から18回のGBI試験で9回失敗した。GBIの弾頭EKVが推進体と分離しなかったこともあり、ICBMを外したこともある。一部の成功も短距離ミサイルが対象だった。しかし2017年5月、18回目のICBM迎撃試験で成功した。新しく開発したEKVのCE-IIブロックIが正確に作動した。北朝鮮ICBMを仮想したミサイルを南太平洋マーシャル諸島クェゼリン環礁の米陸軍レーガン試験場で発射し、6分後に7700キロほど離れたヴァンデンバーグ基地からGBIを発射した。GBIから分離した新型EKVはICBMに正確に衝突した。ICBMは宇宙空間で粉砕された。