【グローバルアイ】東京から帰国する「文在寅の腹心」にかける期待
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.29 07:48
「本の内容のまま行きます。そのまま行きます」。4年前の2015年3月、ソウル汝矣島(ヨイド)の韓国料理店で彼が語った言葉をはっきりと覚えている。同年2月の全党大会で新政治民主連合(共に民主党の前身)の首長に選出された文在寅(ムン・ジェイン)代表の今後について尋ねると、このように答えた。地方大教授の名刺を持つ在野の人だったが、答弁に確信が感じられた。
彼が言及した本とは、2012年の大統領選挙で敗れた文大統領が1年後に出した著書『1219終わりが始まりだ』だった。そして「その本を読むと、今後の文在寅が見えるだろう」と話した「彼」とは「文在寅の腹心」楊正哲(ヤン・ジョンチョル)だ。
『1219終わりが始まりだ』は自己告白形式の敗北報告書だ。再起を狙う文在寅陣営の苦悩が表れている。冒頭で文大統領は「本を書くべきかどうか悩んだ。『敗軍の将は兵を語らず』というが、本が弁解になるようで怖かった。しかし報告書を提出するのは敗将に残された義務だと考えた」とした。