【グローバルアイ】親韓派の元米国務次官補の心配
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.26 14:02
クリストファー・ヒル元米国務次官補(東アジア・太平洋担当)が先週の電話で、ハノイ首脳会談後の北朝鮮の動向よりも韓米同盟に懸念を表した。「米国が南北関係に割り込んで韓半島(朝鮮半島)の緊張緩和を妨害するのは望まないが、同時に韓国も同盟の米国と違う道を進む姿として映らないようにすることが非常に重要だ」と述べた。遠まわしに話したが、韓国がハノイ会談の決裂以降、非核化でなく南北関係を優先する別の道に進んでいるということだ。ヒル氏は「開城(ケソン)工業団地・金剛山(クムガンサン)観光の再開のような南北問題について韓国がより良い演出を見つけなければいけない」とも助言した。
韓国が米国と違う道を進むという見方はワシントンでは公然と広まっている。ハノイ会談の決裂で南北協力事業を催促した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言が確証になった。親韓派ベテラン外交官のヒル氏が「私も正直、非核化に動きがない状況で南北関係が先を進むのはよいと思わない」と明らかにするほどだ。文大統領の仲裁者論も「仲裁者という基本前提が米国とは違う立場である第三者を意味するが、米国と同盟であり非常に密接な関係を結んでいる韓国がそのように話すのは問題だ」と語った。北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が「韓国は米国の同盟のプレーヤーであり、仲裁者ではない」と述べたように不信感を表したのだ。