「北朝鮮、苦難の行軍当時も開かなかった軍用米2号倉庫開く」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.15 11:05
北朝鮮が経済事情の悪化で災難対応用の食料を市場に出していると、複数の対北朝鮮情報筋が14日明らかにした。
北朝鮮事情に詳しい情報筋は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の指示で数カ月前から5号倉庫を開放し、コメなど食料を市場に出している」とし「それだけ北の食料事情が悪化している」と伝えた。「5号倉庫」とは災難・救護状況に対応して備蓄する戦略予備物資をいう北朝鮮内部の用語だ。労働党が管理して主にコメを備蓄しているという。この情報筋は「5号倉庫は一種の非常食であり、倉庫を開放するのは珍しい」とし「5号倉庫の食料も近く枯渇するとみられ、『2号倉庫』を開く可能性もあるという見方が出ている」と説明した。
2号倉庫は戦争に対応した食料備蓄分で、軍が管理する。軍用備蓄米であるため、ここを開放したことはほとんどないという。2号倉庫の食料に手をつけた幹部は銃殺刑にするほど北朝鮮政権が重視するところだ。1990年代の苦難の行軍当時にも2号倉庫は開かれなかった。情報筋は「金正恩委員長の執権直後、住民の歓心を買うために2号倉庫を開放し、その後、食糧難が深刻になれば1、2回ここを開いた」と話した。