【時論】文大統領、奇跡のような機会を生かすには決断が必要(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.19 13:43
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国会での演説で「韓半島(朝鮮半島)と北東アジアの共同繁栄に向かう歴史的な出発ラインが目の前にある。奇跡のように訪れた機会であり、決して逃してはいけない機会だ」と述べた。板門店(パンムンジョム)宣言の批准や南北国会会談などに対する国会レベルの協調を求める意味があるのだろう。奇跡のように開催された6月の米朝首脳会談以降、米朝非核化交渉は進んでいない。文大統領の仲裁の役割が限界に達したという指摘が出ている。年初の北朝鮮の平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)参加以降、慌ただしかった非核化の旅程を振り返り、原点から見直してみる時期だ。
この機会を生かすには発想の転換による決断が求められる。金正恩(キム・ジョンウン)委員長が非核化を決心したのは奇跡のような決断だった。トランプ大統領が金正恩委員長の要請を受け入れ、米朝首脳会談が実現したのも奇跡的だった。これに対し文大統領も相応の奇跡的な決断をしなければいけない。米国が要求する韓米同盟優先と韓民族同士という北朝鮮路線の間で綱渡りをするような仲裁努力を越える新しい接近法が必要だ。