【噴水台】どんな教育を受ければ…=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.27 14:34
国内で反共教育を本格的に始めたのは韓国戦争(朝鮮戦争)直後の1955年だった。「反共防日」(共産主義と日本を排撃)を前面に出した第1次教育課程(55-63年)だ。国民学校で年間35時間の反共・道義教育をすることになり、高校の外国語からロシア語が消えた。共産主義の宗主国の言語という理由だった。
「反共を国是の第一義として…」という革命公約を掲げた朴正熙(パク・ジョンヒ)政権は反共教育をさらに強化した。反共は勝共・滅共に変わった。ポスター制作・作文・標語・雄弁大会が随時行われた。最近の生徒は誰か知らないという李承福(イ・スンボク)君の銅像が全国の校庭に設置されたのもこの時期だった。
87年の6月民主抗争を経て大きな変化が生じた。89年10月に韓国教育開発院が出した教育指針にこのような問題が出てきた。「北朝鮮が米国または日本とスポーツの試合をする場合、どちらを応援すべきか」。開発院は答案も提示した。「基本的にスポーツ精神に則った観戦態度が重要だが、あえてどちらかを応援するとすればイデオロギーでなく同じ民族の北朝鮮を応援するのも必ずしも悪くはない」。反共・勝共・滅共教育を受けた世代が軍事政権に対抗して起こした変化だった。